企業SNSのフォロワー数はあまり意識しない方が良い

当たり前になりつつある企業SNS。
今ではBtoCのみではなく、BtoBの企業もSNSアカウントを作成して自社を宣伝していく時代です。
自社内でプロジェクトチームを作るパターン、一人が仕事の合間に更新するパターン、代行会社にお願いするパターン等、方法としては多々あります。

当社でも企業様からSNS運用を依頼されることがあり、実際に運用の代行業務を複数しています。

実際に業務に取り掛かるにあたっては、「使用するSNS」「売りたい製品やサービス」「ターゲット」「キャラクター」「目的」等、様々なことを打ち合わせしてプランを決定していきます。

特に「目的」の設定は最も重要で、これを達成する為に運用をしていくわけですが、達成をする為の手法として「フォロワー数を〇〇人に増やす」という極シンプルな目標を立てて行動される企業様も多いです。

しかしながら、実際にはただフォロワー数を増やしたところで売上が上がるとは限りません。

そのフォローは見込み客からなのか

勿論フォロワー数を増やすことによる効果として「大きな企業に見える」というちょっとした得はありますし、目は引きます。
ただ、そのフォロワー達が製品やサービスにしっかりと興味を持っているかどうかはまた別の話です。

フォロワーが10000人いても実際にツイート内容にアクションを起こしたり、ツイートを読んだりする人数はどの程度いるのか、製品やサービスに関連するコミュニティにアプローチ出来ているのか、という部分で効果が出ていなければ宝の持ち腐れです。
フォロワー数を増やすことを目的にするのは良い策だとは言えません。

当社の場合、フォロワー数はあまり意識しないのですが、製品やサービスへ誘導出来ているのか、実際に売上が立っているのかは特に気にします。
売上の部分は方法を考えないとなかなか見えにくい部分ですが、フォロワー数が少なくても見込み客にしっかりとアプローチが出来ていればブランディング面でも売上の面でも認知度の面でも、ジワジワと効果が出てきます。

フォロワー数が少なくても効果が出た実例

ジャンルや業態に依存する部分もある為、一概には言えないのですが、当社で担当させて頂いている案件の1つに、フォロワー数100人程度のアカウントがあります。
勿論業界としてもとても狭い業界なので必然的に増えにくいのですが、それにしても企業アカウントとしてはとても少ないと言える人数です。

ただ、それでもその100人のほとんどが見込み客として機能しており、SNSを通じて購入してくれた方、継続的にリピートしてくれている方、更には製品の要望やご意見をお送りしてくれる方等、アプローチ出来ている人数はほとんど、と言えます。
高額な新製品をお試しで買ってくれたり、これまで一台も売れなかった製品が一ヶ月の運用で20万円分以上売れたりといった効果もありました。
SNS運用前の売上から、1ヶ月の運用で2倍程度までアップしたようです。

勿論これは依頼者様の製品力が高く、後はこちらのライティングやアプローチ次第だった面も大いにあります。
ただ、これが数だけで何百人、何千人とフォロワーが増えていても根本的に製品に興味のあるユーザーへアプローチが出来ていなければ、効果は0だった、とも言えます。

フォロワー数を増やすことは悪いことではないです。
ただ、フォロワー数を増やす「だけ」ではなく、同時進行でいかに見込み客にアプローチ出来るのか、そこを意識した運用が必要になると考えています。

とはいえ各企業様に合わせたプランを考え、戦略を練る、というのはブログ1ページでお話出来るボリュームではない為、またの機会に…